ペディアFX – 米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長がインフレ抑制のためには中央銀行がさらに金利を引き上げなければならないかもしれないと示唆したことを受け、金曜日(2023年8月25日)の取引終了時点で米ドルは他の主要通貨に対して上昇した。パウエル議長の発言後、米ドルを他の主要6通貨に対して測るドル指数は0.09%上昇し、104.0776となった。
「金曜日(2023年8月25日)、ワイオミング州ジャクソンホールで開催された年次経済シンポジウムで、パウエル議長は「インフレはピークからは下がったが、インフレは依然として高すぎる」と述べた。我々は必要であれば金利をさらに引き上げる用意があり、インフレが目標に向かって持続的に低下していると確信できるまで、引き締め政策スタンスを維持するつもりだ。」
6月、FRBは銀行のストレスが融資に及ぼす影響を懸念し、インフレ対策を一時停止した。不確実性が高まる中、追加データを待つ中、FRBは9月に再度一時停止を選択する可能性がある。
「FRBはデータに関して様子見の姿勢をとり、インフレや金利上昇にもかかわらず労働市場がなぜ堅調に推移しているのか理解を深めようとしているとみている」とBNYメロンの投資家ソリューション部門責任者、シネイド・コルトン・グラント氏は述べた。
パウエル議長の演説後、株価は上昇と下落を繰り返した後、プラス圏に転じた。2年国債の利回りは3.8ベーシスポイント上昇して5.054%となり、10年国債の利回りは4.239%で若干横ばいだった。
ニューヨーク取引終了時点で、ユーロは前日の1.0809ドルから1.0808ドルに下落し、英ポンドは1.2607ドルから1.2596ドルに下落した。
米ドルは前日の145.8610円より高の146.3690円で買われた。米ドルは0.8845スイスフランから0.8838スイスフランに下落し、1.3575カナダドルから1.3591カナダドルに上昇した。米ドルは10.9889スウェーデンクローナから11.0306スウェーデンクローナに上昇した。